すべての階層に対する統合されたリアルタイムのビューおよび潜在的な問題のプロアクティブな早期警告
問題解決のためにサードパーティのソフトウェア・サプライヤに提供する詳細情報
日々の業務および移行時の容易なトラブルシューティング
始まり
小規模なITチームに、クラウドおよび従来型のシステムにわたり複雑に組み合わされた重要なアプリケーションの管理が任された。
ベルギーのアントワープ州に位置するヘール市は、シント・アマンズ、シント・ディンフナ、ホルヴェン、エルスムなどの複数の古い教区から形成される市であり、周辺地域の農業、産業、商業の中心地の役割を果たしています。ヘール市にはいくつかの有名な製薬会社やバイオテクノロジ会社、および欧州委員会の7つの科学技術共同研究センターの1つである標準物質・測定研究所が所在しています。同市にはテクノロジの伝統があり、影響力の大きい、危険物情報センター(BIG)の本部が置かれています。人口約40,000人のヘール市は、一元的に管理されたITベースの優れたサービスでその施設をサポートしているという確固たる評判を築いています。 ヨーロッパの多くの地方自治体と同様、同市は多数の重要なサービスを直接管理しています。主要な市の管理機能から、図書館、消防署、社会福祉、学校、およびその他の補助的な部門まで、ヘール市は46以上の異なる場所にある部門を監督し、また市民、訪問者、顧客向けの多数のオンライン・サービスを実行しています。同市は、財務会計、エンタープライズ・リソース・プランニング(ERP)、サプライチェーン・ソフトウェアなど、複数の重要な管理アプリケーションに頼っています。また、2つの衛生安全アプリケーションも使用しており、そのうちより重要なのが危機対応システムです。このシステムは勤務中の看護師が一定期間内に応答しない場合、ただちにモバイル・ネットワークにアラートを送信します。もう一つのアプリケーションは、高齢者介護組織のための医薬品配布システムです。さらに市には、モバイルとWebベースのeコマース・サイト、およびオンプレミスとクラウド・プラットフォームの両方に展開された多数の固定およびモバイルの販売時点管理端末があります。多数のユース・ケース、場所、および従来型の機器の組み合わせは、非常に複雑な状況を生み出しています。「私たちは、異種のハードウェア・システムおよび現在はクラウドでも実行されている、多種多様で重要なアプリケーションの管理を任されています。」と、ヘール市のコンピュータ・サイエンティストであるRob Lenaerts氏は説明します。「ほとんどの部門は光ファイバーで市のメトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)に接続され、その他の小規模な施設はもう少し性能の低いアップリンクで接続されています。アプリケーションおよびストレージは、2つの冗長データセンターに展開された仮想化環境で実行されています。」500人の管理者ユーザ、および老人ホームや学校などのITサービス・クライアントを抱えており、市議会には多様なアクセス要件もあります。さらに、議員など、自宅から特定のアプリケーションへのアクセスを必要とする管理者以外のユーザもいます。この複雑なシステム全体を、わずか7人のITの専門家からなるスタッフで管理しています。人材が限られているため、ヘール市のITは、複雑で多様な資産を管理するには非常に効率的でなければならず、またソフトウェア・アップデートやテクニカル・サポートのためにITサプライヤにある程度頼る必要があります。解決に相当な時間を要したアプリケーションの問題の発生後、ヘール市のIT部門は、組織内の専用の診断機能に投資する必要があると判断しました。
これまでは、単なる想定に基づく判断から、不必要な変更やコストのかかるアップグレードをいくつも行っており、新たな問題を生むリスクも冒していました。ExtraHopのおかげで、今では以前の2倍の速さで、より確実に、問題の根本原因を特定できるようになりました。
Rob Lenaerts氏
コンピュータ・サイエンティスト,
へール市
転換
ヘール市のIT部門は環境全体での真のエンドツーエンドの可視性を得るためにExtraHopを検討した。
ExtraHopに打診するまでは、IT部門ではインシデントをトラブルシューティングするために、システムに含まれているログおよび監視機能のみを使用していました。このようなツールには、ネットワーク・スイッチのネットワーク監視ソフトウェア、ソフトウェア・メーカーから提供されているアプリケーション・ログ、仮想化プラットフォームを監視するためのVMwareツールなどがありました。「これらの領域すべてに対する可視性を提供する、中心となるアプリケーションはありませんでした。」とLenaerts氏は説明します。「どこを調べ、またいつベンダに依頼すべきかがわかるように、問題をより迅速に診断し、根本原因を正確に判断するための、複雑な環境に対する全般的な可視性を得る優れた方法が必要でした。」目標は、エンドツーエンドの環境全体に対する可視性を提供し、導入が容易で使いやすいソリューションを見つけることでした。「ExtraHopをテストしたところ、最小限の設定ですぐにそのまま使える標準のメトリックが多数ありました。」とLenaerts氏は語ります。ソリューションは中断なしに導入できる必要もあり、この点でも、ExtraHopアプライアンスでは、一方のデータ・センターに1台のネットワーク・タップを設置するだけで、両方のデータ・センターからのネットワーク・トラフィックをキャプチャすることができます。ExtraHopテクノロジはワイヤ・データの分析に基づいており、ネットワーク上を送信されるこのデータのフルストリーム再構築とフルコンテンツ分析を実行して、ITおよびビジネスに関する洞察を引き出します。「私たちにとって、パフォーマンスの問題を改善するうえでの主な目標は、トラブルシューティングに加え、満足できるアプリケーション・パフォーマンスおよび最短のログイン時間を実現することです。」とLenaerts氏は話します。「どこを調べればよいかわかるインシデントもありますが、これが明確ではない場合は、まずExtraHopを確認します。」
成果
ExtraHopにより、ヘール市のチームは、オンプレミスとクラウド両方のすべてのアプリケーションおよびシステムに対する、相関された、階層をまたぐ可視性を得ている。
ヘール市のITスタッフは、バージョンのアップグレード、アプリケーションの移行、新しいアプリケーションのロールアウトなど、重要なサービスを継続的に監視するためにExtraHopを使用しています。ただし、ExtraHopへの投資に対する利益を最も実感できるのは、アプリケーションの問題のトラブルシューティング時です。Lenaerts氏によると、ExtraHopの導入は、チームが「平均して以前の2倍の速さとより高い確実性で根本原因を特定する」ことを可能にし、またソフトウェア・サプライヤとやり取りする際の追加のメリットにもつながっています。「アプリケーションの状態についてのインテリジェンスを直接得られるため、これをサプライヤに提供することにより、問題をより速く解決することができます。」運用を開始してから数か月になりますが、Lenaerts氏は、ExtraHopが早い段階で、洞察を獲得し、接続されているアプリケーションの複雑な組み合わせを分析できたことにより、実際の問題を解決できた例を振り返っています。専用のPCから仮想デスクトップへの最初の移行時に、事前の概念実証およびテスト段階では見られなかった、ログインに15分以上かかるという許容できないログインの遅延の問題が発生しました。ユーザ・コミュニティにも動揺が広がっていたため、「この問題を迅速に解決できなければ、VDIプロジェクト全体が失敗する可能性がありました。」チームはExtraHopに救いを求め、ExtraHopは根本原因はアプリケーション・サーバ上の一元化されたクライアント、アンチウイルス・スキャナ、およびルータの設定の組み合わせにあることを特定しました。「回避策を実施した結果、プロジェクトを減速させることなく計画通りに進めることができました。」とLenaerts氏は付け加えます。Lenaerts氏とチームにとって、ExtraHopは「多くの時間と顧客の満足の獲得を可能にしました。これまでは、単なる想定に基づく判断から、不必要な変更やコストのかかるアップグレードをいくつも行っており、新たな問題を生むリスクも冒していました。診断が速いほど、より早く問題の解決を開始するか、少なくとも回避策をコスト効率のよい方法で提供することができます。」