お客様事例


ExtraHopがDDI社の先進的なIT運用の構築を支援

可視性の向上により将来が保証された重要なイニシアチブをサポート

客観的な洞察によりトラブルシューティングの時間を数週間から数時間に短縮

リアルタイムの分析で、IT部門によるエンドユーザのデジタル体験のプロアクティブなサポートを支援

始まり


パフォーマンスの問題が顧客体験に影響する前に、問題をすばやく評価して解決する必要に迫られていた

1970年に設立されたDevelopment Dimensions International(DDI)社は現在、26か国に42のオフィスを展開し、世界最大手の組織(Fortune 500の半数を含む)にリーダーシップのアセスメントと育成研修を提供しています。同社のWebベースの試験およびアセスメント・アプリケーションは、毎週90か国以上で使用されており、クライアントが1時間に3,200件以上の採用決定を下す支援をしています。設立以来、同社が審査して採用に至った候補者は2,000万名に上ります。「世界最大手の企業があなたの会社のアプリケーションを利用して採用など人事上の決定に情報を提供している場合、パフォーマンスの問題や遅延が発生すると、ビジネスの速度と効率に多大な影響を及ぼします。」とDDI社のネットワーク・エンジニアであるJake Whitlock氏は述べます。Jake氏とDDI社のITチームの他のメンバーにとって、アセスメントおよび試験アプリケーションの稼働を維持し、世界中に分散した業務の接続性を確保することは、ミッション・クリティカルな要件なのです。アプリケーションのパフォーマンスと可用性はITチームのミッションの中核ですが、考慮すべきはそれだけではありません。Sandler Researchが発行したレポート「Global Corporate Training Market 2015-2019」によると、企業の研修市場は2014年~2019年にCAGR(年平均成長率)8.77%で成長すると予想されています。これほどの成長では、アプリケーションのスケールアップが必要になります。「IT部門はビジネスの現在の姿をサポートするだけでは十分ではありません。購入するテクノロジから設計するアプリケーションや機能まで、IT部門の業務はすべて、ビジネスが今後3~5年でどのような状況になるかという観点で進める必要があります。」とJake氏は話します。「将来のスケール、複雑さ、需要を予想しなければなりません。正しく予想できていれば、弊社の顧客とDDIの成功は確実です。」

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ExtraHopにより、現在の業務をよりスマートかつ迅速に遂行し、データ主導型の体制を向上させるのに必要な可視性が得られ、未来に焦点を当て続けることができます。

Jake Whitlock氏
ネットワーク・エンジニア, Development Dimensions International社

転換


ExtraHopのIT分析により、ネットワークから末端のエンドユーザ・エクスペリエンスまで正確かつタイムリーに可視化

エンドユーザ・エクスペリエンスと将来の保証という2つの使命を課せられたDDI社のIT組織は、正確でタイムリーな洞察を手に入れ、すばやく根本原因と解決策に到達する方法を必要としていました。そこで目を付けたのがExtraHopです。#### リーダーの特定 IT監視ツールに関して、DDI社のITチームが使い慣れていたソリューションは、インフラストラクチャのごく一部しか可視化できませんでした。つまり、ポイント・ソリューションから取得したビューに、ログ・データを手動で相関させようとしていたのです。「ExtraHopを使ってすぐにわかったのは、単なるHTTPよりはるかに多くのことを確認できることです。」とJake氏は言います。「エンドユーザ・エクスペリエンスと、それに対応するパフォーマンスの問題の両方をインフラストラクチャ全体にわたって1つのUIで可視化できたのは初めてです。おかげで、すべてに焦点を当てることができるようになりました。」#### 中国との低速な接続 Jake氏と彼のチームがExtraHopで挑んだ最初の課題は、顧客が中国のアセスメント・センターで経験していたアプリケーションの遅延の問題でした。ExtraHopのアカウント・チームの支援を受け、Jake氏のチームは中国のリモート・サイトで仮想アプライアンスを稼働させます。これにより、すぐにユーザ・セッションを調べることができるようになり、エンドユーザ・エクスペリエンスと、それに影響を及ぼしているバックエンドのパフォーマンスの両方を把握することができました。

成果


ビジネスに影響を及ぼすパフォーマンスの問題をプロアクティブに特定して対処

未来に集中

ExtraHopから得られる正確でタイムリーな洞察により、Jake氏とDDI社のチームは、パフォーマンスの問題のトラブルシューティングや解決に費やす時間を減らし、同社とその顧客の成長を支援するアプリケーションとインフラストラクチャの構築に多くの時間を割くことができるようになりました。さらにアプリケーションをMicrosoft Azureに移行する計画もあり、Office365などのSaaS製品を使用して業務と生産性の向上を図ろうとしています。#### 数週間から数時間へ 特筆すべき例を1つ挙げてみましょう。試験アプリケーションの1つに中国から合成トランザクションがほぼ2時間ごとに届くようになり、アプリケーション全体が低速化していました。「開発チームは何が起こっているか把握できませんでした。呼び出しは確認できるのですが、発信元を特定できなかったのです。」とJake氏は言います。「2週間ほどして、開発チームの1人がこの問題を私たちのチームに持ち込みました。それをExtraHopで調べたところ、1日足らずで呼び出しの発信元を特定できただけでなく、開発チームを支援して呼び出しを遮断することもできました。ExtraHopのおかげで、チーム全体が構築にかける時間を増やし、修復にかける時間を減らすことできました。」#### デジタル体験の確保 DDI社は先ごろ、内部のメール・トラフィックをOffice365に移行しました。Jake氏と彼のチームはトラフィック監視用のダッシュボードを構築し、IT組織全体の関係者と共有しました。サーバ管理者がデータを見てすぐに気付いたのは、Office365との通信に使用していた2つのサーバの1つがメンテナンス・モードのままになっており、メールとサービスが多大なパフォーマンスの影響を受け、シャットダウンが発生しやすい状態になっていたことです。「ExtraHopが提供する可視性のおかげで、従業員に影響が出る前にただちにサーバを運用状態に戻すことができました。このダッシュボードがなければ、エンドユーザからクレームが寄せられるまで問題に気付かなかったでしょう。」#### 業務の迅速化への入口 DDI社のITチームは最近、メール移行の第2段階として、4つのSymantecメッセージング・ゲートウェイの廃止に着手しました。デバイス廃止の第1段階は、このゲートウェイ上で通信しているIPアドレスを識別し、特定のメールと突き合わせることでした。「ExtraHopがなければ、この作業は完全に手動で行わなければならず、ほぼ不可能だったでしょう。サーバ・ログとアプリケーション・ログを調べ、それを手動でゲートウェイ・ログに関連付けることになっていたでしょう。これではまったく信頼できません。」とDDI社のシステム・エンジニアは述べています。ExtraHopを使用することで、このシステム・エンジニアは過去6か月間に各ゲートウェイと通信したIPアドレスをすべて抽出することができ、100時間以上を節約できました。また、ExtraHopが監視するトラフィックは受動的に観測されたものであるため、このシステム・エンジニアはその精度を信頼しています。このシステム・エンジニアはこう言います。「率直に言って、ExtraHopがなければこのプロジェクトはひどい結果になっていたでしょう。」