EHRシステムの意義ある利用と、医師による採用を拡大
きわめて短期間に価値を実現し、トラブルシューティングと修復が大幅に高速化
HL7インターフェイスの状態とパフォーマンスに対するリアルタイムの可視性
始まり
顧客の意義ある利用の促進を支援するため、医師がホステッド・アプリケーションをどのように使用しているかについて可視性を高める必要があった
MEDHOST社は、米国内の病院の約20%にソフトウェアとサービスを提供しています。その内容は、電子カルテ(EHR)システムや財務全般から、患者会計、米国第2位の患者ポータルまで、ありとあらゆるものに及びます。認定EHRシステムの意義ある利用(2009年の米国再生・再投資法で定義)を向上させるため、MEDHOST社は、アプリケーションのパフォーマンスを監視してITオペレーショナル・インテリジェンスを収集するための追加機能を探していました。「アプリケーション、ネットワーク、データベースに対するさらなる可視性を得るには、大手ベンダ4社のツールに多額の投資が必要になるだろうと考えていました。」と、MEDHOST社のホステッドおよびマネージド・サービス担当VPであるTodd Forgie氏は語ります。「ところがExtraHopを調べたところ、ワイヤ・データを利用すれば、すぐにそのすべてまたはほとんどを上回ることができるとわかりました。」
これほどのスピードで価値を生むテクノロジ・ベンダは見たことがありません。ExtraHopの機能は本当に他に類を見ないものです。
Todd Forgie氏
ホステッドおよびマネージド・サービス担当VP,
MEDHOST社
転換
ExtraHopのプラットフォームを使用してソフトウェアのリアルタイムの可視性を実現
MEDHOST社はExtraHopをデプロイすることによって、病院のユーザがどのようにソフトウェアを体験・使用しているかについて、きめ細かい可視性を手に入れました。ExtraHopのプラットフォームは、完全な双方向トランザクション・ペイロードを含むL2~L7のすべてのサーバ間通信のワイヤ・データをリアルタイムに分析することで、この可視性を提供します。「ExtraHopは医療ITにとってきわめて破壊的なテクノロジです。」とForgie氏は述べます。「ありとあらゆるところにエージェントをインストールすることなく、大規模な異機種混合インフラストラクチャ全体を確認することができます。これは洗練された進歩的なアプローチです。また、かつてはITサイロであった環境すべてにわたる情報を簡単に入手することができます。」MEDHOST社はつい最近、ExtraHopのデプロイメントにHL7分析機能を追加しました。これにより、ITチームはベンダに関係なく、インターフェイス間のHL7メッセージのパフォーマンスを確認できるようになります。
成果
ユーザの行動分析と、ユーザごとのアプリケーション・パフォーマンスのリアルタイムの確認をExtraHopで実現
ExtraHopにより、MEDHOST社は顧客の修復の取り組みを大きく迅速化し、医師と他のユーザがアプリケーションをどのように操作しているかについての重要な洞察を得ました。### 医師による採用増加によって意義ある利用を促進
各病院が数百万ドルを投じて認定EHRシステムの意義ある利用を実証しようとしているのには、連邦政府の奨励金を利用できるという理由があります。意義ある利用を証明するには医師による採用が鍵となり、医師による採用にはパフォーマンスが鍵となります。「看護師と職員には病院側でシステムの使用を義務付けることができますが、医師はもっと自由です。特に今後数年間で大量の医師不足が起こることを考えると、その傾向はさらに強まります。アプリケーションの提供に速度や安定性の点で不安があると、医師に背を向けられてしまいます。」とForgie氏は言います。#### 困っているのか、単に難しいのか意義ある利用の目標を達成するには、医師による採用が鍵となります。しかし、パフォーマンスが低速である、あるいは単にテクノロジになじめないといったさまざまな理由から、医師が採用に積極的ではない場合があります。ExtraHopはこうした障壁の克服において病院を支援します。具体的には、個々のユーザのパフォーマンスの問題を特定し、いつ特定の医師にトレーニングやサポートが必要かを示します。### ExtraHopが医師による採用を促進する2つの方法 1. ユーザ・アクティビティとアプリケーションのパフォーマンスをユーザごとに表示することで、オーダー・セットとワークフローを調整・最適化するために必要な洞察を、臨床インフォマティックスの専門家に提供します。Forgie氏の言葉を借りれば、これは「ExtraHopなしでは為し得ない作業」です。2. ExtraHopは、システムをうまく利用できていない医師もリアルタイムに特定します。これにより、インフォマティックス・チームはプロアクティブに連絡を取ってトレーニングやサポートを提供できます。### きわめて短期間に価値を実現
MEDHOST社のネットワーク・インフラストラクチャに接続して15分以内に、ExtraHopのプラットフォームはアプリケーションの提供に対する新たな洞察をもたらしました。「デプロイから30分ですでに、それまで見たことがなかったインフラストラクチャのサマリ・ページが表示されました。」とForgie氏は言います。「デプロイから2日後には、エラー発生率を削減し、アプリケーションのパフォーマンスを向上できる箇所が簡単に見つかりました。そして1週間以内に、市場に投入する自社製品の機能を向上させていました。これほどのスピードで価値を生むテクノロジ・ベンダは見たことがありません。ExtraHopの機能は本当に他に類を見ないものです。」### 修復の大幅な迅速化
MEDHOST社は、ExtraHopによってより速やかにアプリケーションのパフォーマンスの問題を特定・修正することができるようになりました。まず、トレンド・ベースのプロアクティブなアラートで低速なエンドユーザ・エクスペリエンスを検知した上で、エンジニアと他のサポート担当者が、サーバ間の通信を簡単に調査して低速化の根本原因を特定します。「ExtraHopにより、アプリケーションと、そのアプリケーションが動作するインフラストラクチャを包括的に可視化できると同時に、さまざまな期間における要素のパフォーマンスを比較できます。」とForgie氏は言います。「こうした機能のおかげで、複雑な問題のトラブルシューティングを何日も節約することができました。」Citrixの提供する仮想化に対してExtraHopが実現する可視性は、特に有益であることがわかりました。「医療機関はVDIと仮想化アプリケーションの提供に数百万ドルを投じていますが、投資をフル活用するにはExtraHopのようなソリューションが必要です。Citrixの複雑な問題を迅速にトラブルシューティングするには、ExtraHopの提供する、相関された、階層をまたぐ可視性が必要なのです。」とForgie氏は説明します。### HL7アクティビティの可視性の向上
請求処理から患者の入院、医療の必要性の確認まで、ほぼすべてのプロセスとワークフローがHL7インターフェイスを横断します。病院のHL7インターフェイス・エコシステムでエラーやダウンタイムが発生した場合、ただちに収益に影響し、場合によっては懲罰的な影響がもたらされることもあります。HL7インターフェイスがダウンしたりパフォーマンスが低下したりした場合、問題を明らかにして根本原因を特定するのは困難を極める可能性があります。これは特に、ほとんどのHL7監視ツールがベンダ固有であり、インターフェイス・エコシステムのわずかな部分にしか対応していないためです。「同僚が経験したHL7の大きな問題の1つに、『ベンダ間での責任のなすりあい』があります。インターフェイス・ベンダとEHRプロバイダが問題を互いに押しつけ合うのです。」とForgie氏は述べます。「ExtraHopは信頼できる情報源であり、複数のサイロにわたる情報を提供します。そのため、どのような問題が起こっていて、どうすればそれを解決できるかを、協力して率直に話し合うことができます。これにより、解決にかかる時間を2週間以上短縮できます。」